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市長に要望

P1110949s 10/3水曜日、坂障ネットで市長に直接会い要望しました。
坂障ネットから18人が参加です。

要望は以下のとおりです。
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  2012年10月3日

坂 戸 市 市 長 

   石 川  清  様

       

坂戸市障害者福祉市民ネットワーク(坂障ネット)

         会 長  三 尾  靖

  市民福祉のため日々のご精励に心から感謝いたします。

 私たち坂戸市障害者福祉市民ネットワークは、坂戸障害者福祉計画実施を市民の立場から推進しようと2001年、障害当事者・関係者の有志が設立しました。坂戸市在住在勤で障害者問題に関心を持つ方なら障害の有無にかかわらず誰でも加入できます。

 設立以後10年余、所期の目的を達成するため、市への意見・要望の提出、市や社会福祉協議会等との懇談、障害者施設の見学、勉強会等を行い、市主催の「福祉であいの広場」にも毎年参加してきました。

 新しい市政発足の年にあたり、障害者問題について市長のお考えを伺うとともに、私たちのさしあたっての意見・要望等を提出し、回答をいただきたいと考えています。

 ご多忙であることは重々承知しておりますが、ぜひ実現方ご配慮くださるようお願いいたします。

 意見・要望は下記の通りです。

  1. 政府が批准を準備している国連障害者権利条約は、障害者を「保護・施策の客体から権利の主体へ」という考え方に立っています。昨年の障害者基本法改正でも旧法が「障害者の福祉の増進」を目的としていたのに対し、改正法は障害者の基本的人権が尊重される社会の実現を掲げています。障害者施策の考え方の大きな転換です。どう受け取っておられますか。

  2. 市は2012年3月、障害者福祉計画・障害福祉計画(第3期)を策定しました。この計画は市民、事業者、行政の協働の下に進めるべき計画とされています。市としては市民、特に障害者・障害者関係団体、事業者、障害者支援を行っているボランティア団体、地域団体に障害者福祉計画について周知し、協働を働きかけるべきだと考えます。市は障害者・障害者関係団体、ボランティア団体などには計画書を配り、説明、懇談会等を行うなど市民全体で取り組んでいく環境づくりを直ちに進めてください。

  3. この計画に従ってこれまで障害者団体連絡協議会(現在は障害者団体連絡会)が発足しました。これは特定の障害者団体のみによって構成されており、計画の「障害者団体の代表者による連絡協議会」とは少し性格を異にしています。市は市議会で連絡会を通じて障害者の実態を詳細に把握していく旨を答弁しています。しかし、実際の活動はこれとは程遠いという批判が起きています。連絡会が、議会の答弁や会則1条や4条にあるように障害者福祉の向上に努める活動ができるよう、事務局でサポートしてください。また、障害者団体だけではなく障害者、障害者支援にかかわる全ての団体が参加できるようにしてください。

  4. 政府は障害者自立支援法違憲訴訟の訴訟団と交わした基本合意に反して障害者自立支援法を一部改定する法律、障害者総合支援法を制定しました。厚生労働省は、これによって障害者自立支援法は廃止されたとしています。とするならば障害者自立支援法の施行後、同法に基づいて地域支援事業に組み込まれた施策の利用料を自立支援法施行以前に戻すべきです。たとえば日常生活用具交付事業のなかの「ストマ用装具 蓄尿袋」は、自立支援法施行以前は一定の所得制限はありましたが、自己負担分10%も市の補助がありました。その状況に戻してください。

⑤ 地域支援事業の中の移動支援事業は、3月策定の計画によると利用時間数が平成21年、22年度は延べ利用見込み時間数に対して、実際の延べ利用時間数が6割から5割以下と極端に減少しています。24年度以降はその“実績”に従って延べ利用見込み時間数が21年度22年度の実績並みに減らされています。その理由を教えてください。

⑥ 重度の障害があり介助者2人体制の場合は上限時間を半分に減らされてきました。移動の自由は基本的人権です。必要な介助者の数によって移動支援時間数が減らされるのは「参加と平等」の理念に反します、早急に要綱の改正を行ってください。

⑦ 市に移動支援を申し込もうとすると、生活サポート事業の説明書を渡されるとか、移動支援の内容の説明が不十分で必要な支援が受けられないことがあるという苦情もあります。当事者の要望を尊重するとともに、支援内容について的確で分かりやすい説明をしてください。

  1. 相談支援体制を強化し、障害者が気軽に相談できるようにする必要があります。夜間の相談体制を作ってください。昼間でも相談事務所は不在のことが多くて相談できない場合もあります。広域での支援センターではなく市単独の総合的な相談支援体制の強化を早急に行う必要があります。今後の相談支援事業についての推進についてお考えを聞かせてください。

⑨ 就労支援センターのこれまでの実績を教えてください。職場開発などの機能も取り入れた、就労支援センターが必要です。市役所をはじめ公の機関(学校など)での就労体験なども行政が率先してやるべきではないでしょうか? 今後の取り組みについて教えてください。

  1. 教育については幼少時より地域で育ちあうことの大切さは、これまでも常々発信してきました。障害者計画の中にも「共に学ぶ」ことが掲げられています。どんな障害があっても地域の学校で学びたい子ども達への支援をしてください。過剰な教育指導で地域からわけ隔てることのないようにしてください。インクルーシブ教育をどのように推進していくのかお答えください。

  2. 策定計画の中に7年前から「全身性障害者介護人派遣制度事業」(埼玉県単独事業)が検討されています。それまであった「障害児一時介護人派遣制度」(坂戸市単独事業)に代わるものとして計画されていますが、未だ具体化されません。他市ではその市独自に自立支援法の穴埋め的なものとして、様々な形(深夜介護、学校での通学を含む介助など)で利用されています。介助者不足が慢性しているなか、資格なしで障害当事者の推薦する人を介助者として登録できるなど、介助者不足の解消のためにも早急に実現してください。

  3. 市内には65歳未満の障害者がショーステイできる施設はさかど療護園の2ベッドだけです。緊急時に利用できるというショートステイ本来の趣旨に沿うよう、ショートステイできる施設、ベッドを増やしてください。

  4. 会員が日々の生活体験からさまざまな改善を求めています。ぜひ実現してください。いくつか具体例を挙げます

☆医療費の窓口での支払いをなくす。

☆ゴミ袋の30リットル、45リットル用は、20リットル用のように縛りやすいものに。

☆坂戸文化会館玄関前のロータリーと歩道との境、泉町内の東上線踏切にある雨水対策用の縦長隙間の金網は車椅子の前輪屋ベビーカーのタイヤがはまる恐れがあり危険。隙間の短いものに交換を。

☆車椅子の障害者が随時プール利用をできるように水泳連盟と連携し支援できる措置を。

☆紙おむつ使用への補助は、規則どおりに実施してください。

☆毛呂山町のように国保補助事業として「ふるさとの湯」はじめ近隣入浴施設への利用者に割引券の支給を。

  1. 会員が日々“暮しにくい街”の状態に遭遇します。「完全参加と平等」「ともに豊かに生きるまち」をめざし、市として関係者に協力を求めるなど改善に力を尽くしてください。いくつか具体例を挙げます。

☆飲食店に車椅子で利用できる多目的トイレの設置、ドアを引戸にしたり自動にして障害者も利用しやすく。

☆金融機関のバリアフリー化など利用しやすく。 (イ)北坂戸団地郵便局キャッシュコーナーのドア自動化、駅南郵便局キャッシュコーナーを障害者が利用しやすくする (ロ)三井住友銀行は午後3時以降車椅子ではキャッシュコーナーへ行けない。車いすの通行の妨げになる行列用の縄はお客さんの少ない時間には撤去を (ハ)三菱UJF銀行は段差や急傾斜で平日の昼間でさえ車椅子でキャッシュコーナーだけでなく、窓口さえへも行けない。 

☆坂戸中央病院正面玄関前に自力で通院する車椅子利用者の駐車場設置および本館裏口横の1台分のスペースを車いす利用者専用に。現在の障害者用駐車場は道路を挟んで反対側で設置場所が悪く、機械管理式で一般車が入り利用できないこともある。また、機械の設置場所が不適切。

 

☆住吉の菖蒲園、河津桜園の駐車場通路の舗装を。段差、傾斜などを解消し、杖や車いす利用者も安心して訪れることができる場に。

 ☆産業祭りなどイベントが開催されるところの障害者用駐車場の舗装を。

                                以上

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12以下が簡単、簡潔な表現になってしまいましたが、出すことが大事です。
おむつの補助制度がありますが、大変わかりにくい。知っている人だけ知っている...。脳性まひで2級以上なら問題なく該当するのに、表の文書で書いていない条件をつけて支給しないのは異常だ。
ショートステイ大事な項目です。
家族が病気なっても、市内で障害者を一時的に入所できる施設がさかど療護園しかありません。
知的障害や自閉症の障害者では利用しにくいとの意見もあります。
人口10万人の市で2ベッドしか無い。最近は利用者が増えて、有名高級旅館の予約みたいになってきた。家族の緊急時に利用できる体制作りが大事です。
ふるさとの湯は、意外とバリアフリーの入浴施設です。近隣市町では補助制度があって、地元住民に補助制度が無いのはおかしい。市のことぶき荘はひと目見ただけで、つるつるのタイルだし、安定して腰掛スペースも無い危険でとても入浴する気が起きない。
去年、新規に開店した日本料理のレストラン、車椅子対応のトイレが無かった。はーと何とか法は機能しているのか?車椅子利用者が宴会できる場所を私は知らない。
ココス車いす用のトイレが設置されているようだけど、玄関が重厚なドアだゾウ。どうやって入店するんだ?情けなくなります。

要望は市の責任ではないかもしれませんが、具体的にしました。

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